コロナ渦での地中海クルーズ乗船記
【Vol.3イタリアの心が詰まったコスタクルーズのフラッグシップ編】

 

●エンターテイメントを楽しみながら・・・バーも“イタリアン”

 

通常のシアターもありながら、船の中央に3フロア吹き抜けの「コロッセオ」という名のステージを擁する同船。クラシックの演奏からアクロバットのショーなど、多彩なパフォーマンスが行われている。その周りにはさまざまなバーが。

 

思わず、あの“赤色”に吸い寄せられるのが「カンパリ・バー」。1860年代イタリアのミラノで誕生して以来、リキュールの代表的な存在のカンパリが、好みのカクテルを作り出してくれる。インテリアもカンパリの瓶や赤でまとめられていて、昼も夜も心地よい空間だ。

3フロア吹き抜けでさまざまなパフォーマンスが行われる「コロッセオ」は、まわりにバーも多く、さまざまなドリンクと片手にも楽しめる
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3フロア吹き抜けでさまざまなパフォーマンスが行われる「コロッセオ」は、まわりにバーも多く、さまざまなドリンクと片手にも楽しめる
赤のボトルが美しい「カンパリ・バー」。約60種類ものハーブやスパイスが入っているが製法は門外不出とか
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赤のボトルが美しい「カンパリ・バー」。約60種類ものハーブやスパイスが入っているが製法は門外不出とか

 

気分をあげて特別なバータイムを過ごしたいなら、イタリアのスプマンテの王様こと「フェッラーリ」のバーへ。イタリア北東部で1902年に創業されたフェッラーリ社のスプマンテは、大統領官邸や国外のイタリア大使館の晩餐会でも必ずサーブされるイタリアの顔。一世紀を超え、近年は著名シャンパーニュを抑え、最優秀賞“スパークリングワイン・プロデューサー・オブ・ザ・イヤー”を受賞し続けている。この“イタリアの王様”の優美なロゴやデザインを反映させたバーで、特別な一杯を飲めるのがうれしい。

イタリアが誇る「フェッラーリ」のバー。オーガニック栽培による環境にも配慮した“イタリアの芸術品”
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イタリアが誇る「フェッラーリ」のバー。オーガニック栽培による環境にも配慮した“イタリアの芸術品”

 

アルコールではないが、コーヒーは1882年にトリノで創業した老舗コーヒーブランドの「カフェ・ヴェルニャーノ1882(Caffe Vergnano 1882)」が入っていて、同名のカフェがあるほか、各所でも同社のコーヒー類が飲める。同社はコーヒーのおいしさだけでなく、豆の適正価格購入、環境に配慮したパッケージや店舗の造りなど、早くからSDGsを意識した会社としても知られている。

 

それぞれのフロアで中央の舞台を観たり、窓側のソファで景色を眺めながら、イタリアならではのドリンクを味わえるのが、心憎い演出だ。

「Caffe Vergnano 1882」のバーカウンター。同船のコーヒーは同社の豆を使用。世界的にも人気で同社のカフェが増加中
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「Caffe Vergnano 1882」のバーカウンター。同船のコーヒーは同社の豆を使用。世界的にも人気で同社のカフェが増加中
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