写真家が綴る、ファインダー越しの飛鳥Ⅱ

写真家が綴る、ファインダー越しの飛鳥Ⅱ
CRUISE STORY
クルーズストーリー
2022.10.27
<額縁の中に>――in the picture frame

船から望む風景は、景色だけを写してしまうと船上にいるのが分からない。そんな時に多用するのが額縁構図。「窓枠や手すりの向こうに風景がある」という絵をつくるのだ。時にはクルーや乗客のシルエットも拝借しつつ。

 

そうすることで俄然、船旅の臨場感が出る。ただしフレーム内に入れるものは欲張らない。なるべくシンプルに、自分が本当にひかれた要素は何なのかを考えながら。写真は引き算とも言われるように、あれもこれもと入れてしまうとかえって主題がぼやけていく。

 

という具合に、案外、頭を使いながらデッキの上を行き来するのがわが日常。数百日も過ごした飛鳥Ⅱは名実ともに第二のわが家で、橋を撮るなら船首側屋外の7デッキか8デッキだし、船尾側にいれば12〜5デッキまで外階段で素早く移動できる……など、どう動くべきかを知っている。

 

クルーズ好きの皆さんには言うまでもないけれど、船の旅は決して飽きることがない。お気に入りの客船と長く付き合えば、付き合った分だけ、自分なりの居場所や景色が見えてくる。

 

(上写真)弱めの「額縁」だが、橋のかたちと船体の曲線を意図して調和させた。こちらも室蘭。ひとつの寄港地でも多様な撮影ができると知っておきたい

写真家が綴る、ファインダー越しの飛鳥Ⅱ
オーバーナイトの停泊は夜景もいい。無風の室蘭での逆さ富士ならぬ「逆さ飛鳥」。二引きのファンネルが漆黒の海に鮮やかに映る
CRUISE GALLERY
写真家が綴る、ファインダー越しの飛鳥Ⅱ
オーバーナイトの停泊は夜景もいい。無風の室蘭での逆さ富士ならぬ「逆さ飛鳥」。二引きのファンネルが漆黒の海に鮮やかに映る
写真家が綴る、ファインダー越しの飛鳥Ⅱ
船体や窓枠を絵画のフレームのように使う手法は俗に「額縁構図」とも。島や橋は見た目以上に横長なのでこの構図が役に立つ。30周年アニバーサリークルーズで新島・白ママ断崖を望む
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船体や窓枠を絵画のフレームのように使う手法は俗に「額縁構図」とも。島や橋は見た目以上に横長なのでこの構図が役に立つ。30周年アニバーサリークルーズで新島・白ママ断崖を望む
写真家が綴る、ファインダー越しの飛鳥Ⅱ
11デッキ・パームコートの向こうの工場群。「額縁」越しに見ると、すすけた工場群も不思議と絵になる
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11デッキ・パームコートの向こうの工場群。「額縁」越しに見ると、すすけた工場群も不思議と絵になる
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