「飛鳥Ⅱ」での門出、
新春の喜びを洋上で

「飛鳥Ⅱ」での門出、 新春の喜びを洋上で
CRUISE STORY
クルーズストーリー
2020.02.27
飛鳥Ⅱの定番で人気のニューイヤークルーズに乗船。
海外にいながら、日本のお正月を存分に満喫できる日々を過ごし、リピーターが多い理由を知った。

写真・文=冨樂和也
海外の洋上とは思えないほど
日本の伝統に満ちたお正月

クリスマスシーズンも終わった2019年12月26日、飛鳥Ⅱは横浜の大さん橋からニューイヤークルーズの旅へと出航した。今回は夜20時の出航で夜の帳が下りてからのセイルアウェイ・パーティーは、見送る人と乗客のかざすケミカルライトの光が満ちあふれ、とても幻想的な旅立ちとなった。

 

飛鳥Ⅱの定番であるニューイヤークルーズは、人気が高いクルーズのひとつ。日本の伝統的な年末年始の催しをクルーズしながら味わえるのが最大の特徴だ。乗船してすぐに気がつくのは、至る所に正月飾りが施されていること。この和の演出に、いよいよお正月が近づいているなと期待感が高まる。

CRUISE GALLERY
船上に飾られた正月飾りの数々が、新しい年を迎える高揚感をもたらす
繊細な紅白の折り鶴には、飛鳥Ⅱのロゴマークの透かし模様もあり、美しい
出航翌日のキャプテンズ・ウェルカム・パーティーの模様。ドレスコードはフォーマル。華やかなパーティーになった

出航からグアムに着くまでは、3日間の終日航海日が続く。船内で行われるエンターテインメントや催し物は日本のお正月を意識したものが多く、引き続きワクワクした気持ちで過ごしていた。

 

餅つき大会はその代表格だ。日本にいても最近では杵と臼で本格的な餅をつく機会は少なく、たくさんの人で力を合わせてついた餅を食べる機会もない。それが飛鳥Ⅱでは、船内が一丸となって餅つきイベントを楽しむことができる。プールサイドのステージに作られた特設の餅つきコーナーには、開始時間が近づくにつれ期待感にあふれた多くの乗客が集った。熱気が高まったところで、それを後押しするように、伝統芸能を披露する十八番座の笛や太鼓のお囃子が一層気分を盛り上げて、ヤンヤ、ヤンヤの大にぎわい。

 

いざ餅つきが始まると、赤松憲光船長をはじめとするクルーが続々と参加し、ペッタンペッタンとリズミカルに餅をついていく。その打つ杵の音に合わせ、皆で「ヨイショ! ヨイショ!」の掛け声をあげ、楽しさが倍増。もちろん、乗客も餅つきに参加した。船内の皆でついた餅は格別な味がしたのはいうまでもない。

CRUISE GALLERY
船上で行われた餅つき。クルーたちのハッピ姿も様になっていた
餅つき大会を盛り上げた十八番座のお囃子
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