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第3四半期増益のNCLH、通期見通しを上方修正

2026.10.30
業界

ノルウェージャン・クルーズライン・ホールディングス(NCLH)は29日、2026年第3四半期(7〜9月)の決算を発表した。売上高は29億4676万3000ドル(前年同期比0.3%増)、純利益は4億9146万5000ドル(同17.2%増)で、1株当たり利益(EPS)は1.07ドルだった。1〜9月累計では、売上高が79億1852万8000ドル(同4.4%増)、純利益が約2倍の8億1868万4000ドルとなった。

 

業績改善を受けて同社は、2026年通期の見通しを引き上げた。調整後EBITDA(利払い・税・償却前利益)は約25億5000万ドルと、7月時点の約25億ドルから約5000万ドル上方修正した。調整後EPSは約1.50ドルから約1.70ドルへ、調整後純利益は約7億ドルから約7億8900万ドルへ増える見通し。収益力を示す1稼働日当たりの純収益(ネットイールド)は、恒常為替ベースで前年比約4.4%減を見込む。7月時点の約5.0%減から、減少幅を縮小した。

 

ジョン・W・チドシー会長兼CEOは、業績が会社側の見通しを上回ったと明らかにした。営業力の強化や業務効率の改善、顧客体験の向上にも引き続き取り組んでいるという。同氏は再建の「次の段階」として、ブランドの位置づけの明確化、マーケティング効果の向上、収益管理の規律強化、早期予約を積み上げる慎重な戦略に注力すると説明。「すでに初期の進展の兆しが表れている」と述べ、2027年のネットイールドは前年比1〜2%増を見込み、年後半には伸びが大きく加速するとの見通しを示した。

 

第3四半期が見通しを上回った要因について同社は、想定を上回る直前予約の需要と船内での消費額を挙げている。コスト管理の徹底が続いたことで、単位当たりコストも想定を下回り、同四半期の収益性をさらに押し上げた。

 

調整後EBITDAは9億3700万ドルで、見通しを6300万ドル上回った。調整後EPSは1.12ドルで、見通しより0.22ドル上振れした。ネットイールドは恒常為替ベースで6.7%減と前年を下回ったが、減少幅は見込んでいた8.9%減より縮小した。燃料費を除く単位当たりのコストも、想定以上に圧縮できた。

 

第4四半期(10〜12月)について、ネットイールド(恒常為替ベース)は従来の見通しから変わらず、前年同期比で約6.5%減を見込む。収益力は小幅に改善しているが、新造船「セブンシーズ・プレステージ」の引き渡しが12月下旬にずれ込んだことや、スエズ運河を通る「セブンシーズ・ボイジャー」の一部航海が中止になったことが、収益を押し下げる見通し。調整後EBITDAは4億1400万ドルを見込む。

 

今後12カ月分の予約状況については、前回決算(7月)の時点から小幅に改善したものの、依然として適正水準を下回っているという。2027年分では、上半期の価格が前年同時期を上回る一方、予約残高は前年を下回っている。下半期は価格が前年を上回り、予約残高は前年並みとしている。

 

同社は需要の底上げに向け、9月に開業したウォーターパークを含むプライベート・アイランド「グレート・スティラップ・ケイ」の施設拡充に加え、新たなマーケティング・プラットフォームの導入を予定している。2027年と2028年の運航分では、収益管理の強化策も進める。

 

写真提供:NCLH

 

第3四半期増益のNCLH、通期見通しを上方修正
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